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  • 執筆者の写真シン&りふる

ラジオドラマ企画者としての制作方針 コンテストに向けての経緯

更新日:2022年6月18日


こんにちは。チーム付知峡(つけちきょう)の企画者シンです。

このたび、ラジオドラマコンテストに参加するにあたり、直接依頼いたしました声優さんお三方。わたしはオーディオドラマ制作としてはこれが3作目で、ほぼ新参のため、お三方のお名前は存じ上げておりませんでした。

コンテストに参加するために企画したものではなく、依頼したあとでコンテストを知り、応募することに同意をいただいた、という流れです。


お三方のご紹介と依頼までの流れをお話したいと思います。


最近、なかなかオーディションに受からない、受かったことがない、というツイートを目にしました。わたしのようにサークルや集団ではなく個人企画スタイルでやっている企画者は、多分ですが、依頼の時どのように声優さん選びをしているか似ているところがあるのではと思います。なので、参考になる部分がありましたら嬉しいです。





目次

【制作方針】

・直接依頼のみ

・複数役できる方が望ましい

・一番楽しいのは声優さんを選んでいる時

・なぜかスルーされやすいBGM

・海外の視聴者を意識する


【チームのお三方への依頼の流れ】

・ヨッシ~バラン様

・行近乃和 様

・高峰夏苗 様

・私のプロフィール






【制作方針】

・直接依頼のみ

このメリットは、自分の中にあるキャラの声に完全マッチした方をほぼ100%選べるということです。声優さんは依頼を受ける際に大量のサンプルを出すという負担がなく、開始後のモチベも高く持っていただけます。過去に10名ぐらいをチャットワークで組んで制作しましたが、10名ぐらいであれば直接依頼します。ただし、個人制作で10人をまとめるには時間と忍耐が必要というデメリットもありました。



・複数役できる方が望ましい

サークル作品で、4役やっていただいた方の声に関して、全部違う人かと思ってた、と言われたことがあります。クレジットを見た時、聴き手は驚くと思うのですが、そういう驚きを与えるのも一種のサービスだと思います。

あとはやはり、1人1役だと6キャラに6人必要になります。

1人2役なら、3人ですみます。

キャラが多いほど、時間が足りないときほど複数役ができる方を選ぶことになります。



・一番楽しいのは声優さんを選んでいる時

サンプルボイスをお聴きして、自分の中のキャラにしゃべらせ、一致したときが最もわくわくします。そして自分が依頼を決めた声優さんは、自分が直接選び、依頼した方なので、自信をもって推していきます。これは声優さんだけでなく、イラストやBGM作者も同じ。

同人声優さんの数よりも、BGM数のほうがはるかに多いです。

そのなかから選んだ曲の作者をクレジットなどで紹介しないというのはもったいないです。


とくにPRするプロフがあれば推します。

たとえば、荒芳樹(ARA)様のBGMの場合、受賞PR文を使い、YAMAHA XG SOUND WOLRD 2000 Audience Awardと記載。

英語がわかる日本人は多いので、英語のみでもいいと思いますが、ごちゃごちゃにならなければ、日本語と英語を同時に記載するのが一番いいです。



・なぜかスルーされやすいBGM

ボイスドラマを作ったとき、基本的に宣伝対象となるのは声優さんなのですが、なぜか本来は「オーディオドラマ」でもあるはずなのに、BGMの作者は紹介されないことが多々。

オーディオとは直接関係のないイラストはSNSでもなぜかしっかり紹介されるのに。

有料素材(商売にしている)であればなおさら、上記のようにその方の簡単なプロフも載せてあげるべき、と思います。配信サイトの場合、説明文に記載だけでも〇です。


SEは無料音源の使用が王道になっているはずですので、サイト名だけでもいいのですが、有料素材(商売にしている)の場合、声優さんと同等の記載で宣伝します。

声優さんを、意図してお名前だけの掲載にする場合、BGM作者も名前だけにします。

本業が有名で、宣伝していない別名義での作品であったり、学生さんの場合は、詳細は伏せておいたほうが無難かもしれません。



・海外の視聴者を意識する

配信サイトで公開する時に注意すべき点があり、下部のプロフ紹介欄に記載します。




【チームのお三方への依頼の流れ】

いつも依頼するときは、まずツイッターで依頼受付中の方のサンプルボイスやHPを日付の新しい順に確認していきます。

ツイートの頻度や、フォロワー数はまったく考慮していません。

フォロワー数が1でもHPやサンプルに問題がなければちゃんと聴くようにしています。

逆にフォロワー数が多く実績も豊富であったとしても、サンプルをひとつお聴きして、明らかに音質や活舌などひっかかる部分があれば一瞬で次の方に飛んでしまいます……。



・ヨッシ~バラン様

ヨッシ~バラン様のHPを拝見したとき、日本のドメインである「.jp」でした。.jpは高いと聞いたことがあり、商売としてやる気のある方はこのドメインを取得していることが多いです。国内からの信頼度も高いドメインです。

ただ、私はドメインを気にすることはないです。

HPが非常に見やすく、サンプルボイス置き場もわかりやすくされていました。

どのボイスにも力があり、即候補になりました。

主観ですが、声にパワーがあるとどの役、感情変化にも対応できる、と感じています。

大は小を兼ねるではないですが、サンプルボイスに大声や叫び声、感情あらわな声、そういうのがあると演技の幅が期待でき、候補としてPCブックマークに入れておいたりします。




・行近乃和 様

行近様の役はかなり難しかったです。少年から女性全般までいけるという女性の方は非常に多く、とくに特定の年齢域は群雄割拠している状態です。

しかし大人の女性役に関しては、行近様は強味が出ていました。

どうしても大人の女性を演じる際に、演じることに力が入って不自然さが出ることがあるのですが、それが感じられませんでした。

地声のよさも強味です。

声に力があったので、幅広く演じていただけると判断してお願いしました。



・高峰夏苗 様

半年以上前? に他の作品の役の候補にとブックマークに入れていました。もちろんご本人様とは連絡は取っていませんでしたのでこのたびがお初です。当時、企画が進んでいなかったため忘れていたのですが本作納品後に気づき、そういう偶然もあるのだなと思いました。

HPのトップに、どこか惹かれるところがありました。詳しくは割愛します。

サンプルボイスに(9)小悪党 があるのですが、ほぼほぼこれ1つを繰り返し聴いて、お声がけしました。

ほかに候補者がいたのですが、やはりこのボイスに勝てる方がいませんでした。

悪党役を依頼したわけではありませんが、声にもパワーがありますし、柔軟に声の音量を上下できる点を見れば、中高年帯であればどの役でもいけると思いました。

この声域も群雄割拠しているはずですが、最終的には大きな声が出せるか、抑揚がつけられるか、で判断しています。



・シンのプロフィール

かなり前に、一部海外の国営ラジオ局ではそれなりに知られていた某所に所属していました。そこで、海外ではいろんな場所でラジオドラマが流れており、日本のラジオも聴いてくれる方がけっこういるということを知りました。

大手と提携することができれば、日本のアマチュアラジオ番組が1億に迫る人々に届きます。もちろん全員が聴く気で聴いた数ではないでしょうが、海外のポテンシャルの高さを知りました。配信サイトにおいても、日本だけでなく海外の人も考慮した投稿ができたら、間違いなく強いです。例としては、字幕やタイトルに英語を入れることです。

とくに動画サイトでは、英語を意識するというのは鉄板です。


Youtubeの場合、voicedramaハッシュタグが48チャンネル・284本しかないのに対し、radiodramaタグは344チャンネル、4900本、audiodramaタグは739・5000です。

ボイスドラマ タグは668・7011と多いですが、日本圏オンリーと見ていいです。


日本ではボイスドラマ、と呼ぶことが多い音声作品ですが、配信サイトによってはグローバルで見ると通用しないワードということがわかります。タイトルにボイスドラマとつけて日本向けにする場合、タグは海外向けを入れ、その他の部分に英語を入れるという必要性が出てきます。



さてその後、数年間にわたり、大型サークルの分裂、大型企画の消息不明等々に出会い、制作に関われた作品は1つか2つでした。仕事が忙しかったというのもあります。

その間は、エブリスタで小説投稿をしていました。

最近は時間がそれなりに取れるため、ならば自分でボイスドラマの企画運営をしようとはじめました。


最初の作品は歴史もので、表紙のモデルさんにつけてもらう冠を買うなどもして、漫画家に漫画もお願いし、すべてにこだわって作りました。しかしやはり、大勢を束ねることは難しく、ひとまず1話だけで企画をストップしました。


その後、その作品のファンになってくれた方とサークルを作り、作品舞台のパーツを1つずつ膨大な資料をもとに組み立てる日々でした。それを一部ではありますが、まずボイスドラマ化することができました。そして3作目が、このコンテストの作品となります。


生活環境が変われば、活動ができなくなってしまう可能性もあります。

いつそうなってもいいように、1作1作、全力で取り組みたいです。


読んでくださりありがとうございました。



シン







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